教室を開きたい!場所は自宅か貸し教室どっちが良い?それぞれのメリット・デメリットを解説|コラム|ABCアットビジネスセンター   

教室を開きたい!場所は自宅か貸し教室どっちが良い?それぞれのメリット・デメリットを解説

近年では、趣味や特技を活かして収入を得るという働き方が身近になってきました。教室を開き、受講生に知識やノウハウを伝えて受講料を得るのもその一つです。

教室を開くには開講場所が必要です。教室用にテナントを借りることもできますが、大きなコストがかかってしまうでしょう。

賃貸よりもコストを抑える方法には、「自宅」と「貸し教室」という2つの選択肢があります。本記事では、自宅と貸し教室それぞれのメリット・デメリットを紹介しますので、開講場所選びの参考にしてください。

■教室開講までの流れ

まずは、教室開講までの流れや必要な準備を解説します。

教室には語学や資格系、パソコン、ヨガ、料理、生け花、ちぎり絵など、さまざまなジャンルが存在するため、最初にどのような教室を開くかを決めましょう。何を教えたいのか、どのような人に向けて開講したいのかなど、教室の方針を明確にすることが必要です。知識やノウハウを伝授することによって受講生にどう成長してほしいのか、目標も併せて設定しておきましょう。

教室の方針が決まれば、必要な広さやふさわしい開講場所も見えてきます。開講場所の選択肢には、テナント、自宅、貸し教室の3つがあるので、教室の内容との相性やコスト、立地を考慮して決めてください。

個人事業主として働くためには、開業届などの書類の提出・申請も必要です。提出したことの証明として、書類の控えは必ず取っておきましょう。

併せて、開講に必要な備品をそろえていきます。教室の内容や開講場所によって準備するべきものは異なるため、必要なものをしっかり確認して過不足なく準備します。

ビジネスとして教室を開く以上、収支計画も立てておかねばなりません。備品などの初期費用のほか、材料費や維持費なども含めて事業にかかる費用を計算し、どのくらいで黒字化できそうかをシミュレーションしましょう。

最後に、宣伝や集客を行ない、受講生を募集します。

■貸し教室のメリット・デメリット

column16c.jpg

貸し教室を借りて教室を開く際のメリット・デメリットを紹介します。

メリット

貸し教室のメリットはおもに次の4つです。

・教室へのアクセスが良い
貸し教室は駅から近い場所にあり、受講生がアクセスしやすいというメリットがあります。習い事教室は基本的に「通ってもらう」ことが前提であるため、アクセスの良さが重要です。

・広さの調整が可能
貸し教室では、受講生の数によって部屋の広さを調整できます。開講後に、想定よりも受講生が多い・少ないこともあるかもしれません。貸し教室であれば、そのときの受講生数に応じた部屋を用意できます。

・備品がそろっている
貸し教室には机や椅子、ホワイトボード、Wi-Fiなど、一定の備品がそろっています。必要なものを追加するだけで済み、開講までの準備期間も短縮できるでしょう。

・テナントよりコストを抑えられる
貸し教室では維持管理費がかからないため、テナントを借りるよりコストダウンできます。コストが抑えられた分だけ利益を増やせるのは、大きなメリットといえるでしょう。

デメリット

一方で、貸し教室には次の3つのデメリットもあります。

・レンタル料がかかる
貸し教室では、教室開講ごとにレンタル料が発生します。開講場所を変更する際には、利用料金や使用できる備品などが変わる可能性があるため注意が必要です。

ただし、開講頻度が少ない場合や不定期に開講する場合には、レンタル料を考慮に入れても、テナントを借りるより貸し教室のほうがトータルの支出を抑えられるでしょう。

・キャンセル料がかかる
貸し教室をキャンセルする場合、キャンセル料がかかることもあります。利用規約は教室ごとに異なりますが、前日や当日のキャンセル時には100%のキャンセル料が発生するケースも珍しくありません。キャンセル料がいつから発生するのか、利用料の何%なのかを先に確認しておきましょう。

・原状復帰が必要
講座終了後は貸し教室を原状復帰するのが基本です。例えば「最初のレイアウトに戻してから退室する」「ゴミや持ち込み品は残さない」といったマナーを守る必要があります。

■自宅教室のメリット・デメリット

column16d.jpg

ここからは、自宅で教室を開く際のメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

自宅教室のメリットはおもに次の4つです。

・場所のレンタル料がかからない
自宅教室の場合、場所のレンタル料が無料です。「受講生が集まらない」「体調不良で教室を開けない」といった状況でもテナントでは賃料が発生し、利益がなければ持ち出しとなります。自宅教室には、このようなリスクはありません。

・備品や道具の移動が不要
備品や道具を開講場所に移動する必要がない、というメリットもあります。教室の内容や規模にもよりますが、開講の都度準備をしたり片付けたりする手間が省けるため、負担の軽減につながります。

・自由に教室をカスタマイズできる
教室の内容に合わせて部屋をカスタマイズできるのも、自宅教室ならではのメリットです。インテリアの工夫は、競合する教室との差別化にもつながるでしょう。

・移動時間がかからない
自宅での開講のため、通退勤の時間ロスもありません。教室が終わった瞬間から、プライベートの時間に切り替えられるのもメリットといえるでしょう。

デメリット

自宅教室には、自宅であるからこその4つのデメリットも存在します。

・掃除や整頓が必要
開講にふさわしい場とするためには、掃除や整頓が必要です。教室を開く以上、清潔感や専用のスペースであるという雰囲気づくりが求められます。

・同居家族からの理解が必要
同居する家族がいる場合には、その人たちの理解も得なければなりません。家族の休日に教室を開講する場合には、開講中は静かにしておいてもらうなどの協力が必要です。

ただし、教室のスペースと生活空間とを完全に分けられるのであれば、この問題は解消できるでしょう。

・知らない人にも自宅を知られるリスクがある
セキュリティ面でのリスクもあります。自宅で開講するとなれば、自宅住所を不特定多数の人に知られるリスクが高まることは避けられません。

申し込みをした人のみにパスワード付きで自宅の住所を伝える、講師が女性の場合は受講生も女性だけにするなど、セキュリティ対策をとるのが得策です。

・場所を変えられない
自宅教室では、アクセスが不便でも場所を変えられないデメリットもあります。駅から遠い、わかりにくいなど立地に難がある場合には、それが理由で受講生が集まらなかったり、継続してもらえなかったりする可能性もあります。

■教室を開くなら貸し教室がおすすめな理由

教室を開くのであれば、次の2つの理由から自宅よりも貸し教室がおすすめです。

立地が良いほうが受講生を集めやすい

教室を開講するうえで、立地はとても重要です。教える内容やターゲットによって適した立地は異なりますが、アクセスの良さは大きな強みになります。

仮に、ビジネスパーソンを対象に語学教室を開くのであれば、主要駅から近い場所のほうが人を集めやすいでしょう。また、ヨガなど体を動かす習い事はそれなりに疲れるので、駅から歩けるほうが受講生は楽になります。

貸し教室では、アクセスが良い場所を選べます。不定期開講ならば、受講生を募ったあとで、人数や目的に合う貸し教室を探すことも可能です。

受講生の数の増減に対応しやすい

最初のうちは受講生が少なくても、続けるなかで人気が出て人数が増えていくことも考えられます。自宅を教室にしていると、スペースの問題で人数制限をせざるを得ない場合もあるでしょう。その点、貸し教室であれば借りる部屋の規模を調整できるため、人数の上限まで対応できます。

反対に、受講生が少ない日には小さな部屋を借りれば良く、無駄なコストを減らせます。講師自身がコントロールしづらい受講生数の増減に合わせてフレキシブルに対応できるのは、貸し教室の大きな魅力です。

■貸し教室を選ぶ際のポイント

column16d.jpg

貸し教室を選ぶ際には、次の3つのポイントから判断しましょう。

収容人数・広さが適切か

借りる部屋の収容人数は、必ずチェックしましょう。人数だけではなく教室の内容も加味して、適切な広さの部屋を予約することが大事です。

語学教室など座学で学ぶものであれば、人数分の机と椅子が収まる広さがあれば十分でしょう。しかし、ヨガやピラティスなど、体を動かす場合には広めのスペースが必要です。受講生同士の距離が近いと居心地が悪く、集中力も低下してしまいます。

上限人数以上の申し込みがあった場合は、併せてオンラインでの配信を検討するのも一つの方法です。

設備・備品は十分か

教室に必要な設備や備品がそろっているかどうかも、大事なポイントです。例えば、資格教室やパソコン教室であれば、ホワイトボードやプロジェクター、人数分の機器や筆記用具などが使えるかを確認しておきましょう。

貸し教室によっては、備品を借りるのに別途料金が発生することもあるため、料金がいくらかかるのか確認しておくことも大切です。

また、生け花教室などでは水が自由に使える必要がありますが、貸し教室によっては水の使用や飲食ができないところもあります。貸し教室を申し込む前に利用規約をよく読み、使用できる備品や料金、禁止事項などを認識しておきましょう。

継続利用が可能か

1日だけなど単発の教室であれば問題ありませんが、週1回や隔週など定期的に開講する場合、継続利用できる場所のほうが好都合です。

場所が変わってしまうと、受講者が途中で通えなくなる可能性があります。さらに、変更の旨をその都度連絡したり、設備・備品を確認したりする手間もかかります。

どうしても場所を変更しなければいけない場合は、なるべく近くの貸し教室を探して、受講者への影響を軽減しましょう。

まとめ

教室を開く際は、自宅教室よりも貸し教室での開講がおすすめです。貸し教室であれば、そのときの人数に合わせて適切な部屋を選べ、テナントよりもコストダウンできます。特に、アクセスの良い会場では高い集客力が期待できます。

東京や横浜、大阪エリアで駅近の場所をお探しの方は、アットビジネスセンターの会議室をご検討ください。多目的に使える会議室を格安で提供しており、多種多様な備品をそろえております。

また、専任スタッフが常駐(一部の会場を除く)していますので、初めて教室を開く方にも安心してご利用いただけます。

コラム一覧へ