会議をスムーズに進行させるファシリテーションの技術|コラム|ABCアットビジネスセンター   

会議をスムーズに進行させるファシリテーションの技術

会議の進行がスムーズであるかどうかは、その結果に大きな影響を与えます。適切なファシリテーションの技術を身につけることで、会議の効果を最大限に引き出すことができます。本コラムでは、アットビジネスセンターの貸会議室を活用しながら、会議をスムーズに進行させるためのファシリテーションの技術について詳しく解説します。

1.ファシリテーションとは

ファシリテーションは、会議やディスカッションの進行を支援し、参加者全員が効果的に意見を交換できるようにする技術です。ファシリテーターの役割は、単に議論を進行するだけでなく、以下のような重要な役割を担います。

◆目的の明確化
会議の目的や目標を明確にし、全員が理解していることを確認します。

◆時間管理
議題ごとの時間配分を適切に管理し、会議が時間内に終わるようにします。

◆意見の整理
参加者の意見を整理し、重要なポイントを抽出します。

◆対立の解消
意見の対立が生じた場合に、中立的な立場で解決に導きます。

◆全員の参加を促す
全員が発言できるように促し、特定の人だけが話すことがないようにします。

2.会議をスムーズに進行させるための準備

会議を成功させるためには、事前の準備が不可欠です。ファシリテーターとしての準備は以下の通りです。

◆目的と目標の設定
会議の目的と目標を明確に設定し、参加者全員に共有します。目的が曖昧だと、会議の進行が滞りがちになります。具体的な目標を設定することで、会議の成果を測りやすくなります。

◆アジェンダの作成
会議のアジェンダ(議題とその順序)を作成し、参加者に事前に配布します。アジェンダには、各議題ごとの時間配分を明記し、全員が会議の流れを把握できるようにします。

◆必要な資料の準備
会議で使用する資料やデータを事前に準備し、必要に応じて配布します。資料が揃っていることで、議論がスムーズに進行します。

◆会場の設定
貸会議室を利用する場合、会場の設定にも注意を払います。プロジェクターやホワイトボードなど、必要な設備が整っているか確認し、席の配置も参加者全員が見やすいように工夫します。

3.ファシリテーションの技術

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効果的なファシリテーションを行うためには、いくつかの技術を身につける必要があります。以下に、会議をスムーズに進行させるための具体的な技術を紹介します。

◆アイスブレイクの導入
会議の冒頭に短い雑談を行うことで、参加者の緊張をほぐし、リラックスした雰囲気を作り出します。簡単な自己紹介や軽いゲームなどが効果的です。

◆質問の技術
ファシリテーターは、適切な質問を投げかけることで議論を深める補助の役割を果たします。オープンクエスチョン(「どう思いますか?」、「なぜそう思いますか?」)を多用することで、参加者が自由に意見を述べやすくなります。

◆サマライズ(要約)の技術
議論が進む中で、定期的に要約を行うことで、参加者全員が現在の議論の進行状況を把握できます。また、要約することで議論が整理され、ポイントが明確になります。

◆対立の調整
意見の対立が生じた場合は、中立的な立場で対立を調整します。双方の意見を尊重しつつ、共通点を見つけ出し、解決策を模索します。

◆フィードバックの技術
会議の進行中に適切なフィードバックを行うことで、参加者のモチベーションを維持します。ポジティブなフィードバックを積極的に行い、参加者の意見を尊重します。

4.会議中のファシリテーション


会議が始まったら、ファシリテーターの役割はさらに重要になります。以下に、会議中の具体的なファシリテーションのポイントを紹介します。

◆アジェンダの確認
会議の冒頭でアジェンダを確認し、全員が理解していることを確認します。アジェンダに沿って議論を進行することで、会議の目的達成に向けた軌道が整います。

◆発言機会の提供
全員が発言できるように配慮します。特定の人だけが話すことがないよう、全員に発言の機会を均等に提供します。例えば、順番に発言を求める方法や、ラウンドテーブル形式でのディスカッションが効果的です。

◆時間管理
議題ごとの時間配分を厳守し、会議が予定通りに進行するようにします。時間が過ぎそうな場合は、議論を要約し、次の議題に進むように促します。

◆意見の整理
参加者の意見をホワイトボードやメモにまとめることで、議論の全体像を把握しやすくします。ポイントやアクションアイテムを明確にし、次のステップを示します。

5.会議後のフォローアップ

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会議が終わった後も、フォローアップが重要です。会議の成果を最大化するためには、以下のステップを踏むことが推奨されます。

◆議事録の作成と共有
会議の内容を議事録としてまとめ、参加者全員に共有します。議事録には、議論の要点や決定事項、アクションアイテムを明記します。

◆アクションアイテムの確認
会議で決定したアクションアイテムを確認し、担当者と期限を設定します。アクションアイテムの進捗状況を定期的にフォローアップすることで、会議の成果を確実に実行に移します。

◆フィードバックの収集
参加者からのフィードバックを収集し、次回の会議に向けた改善点を見つけます。フィードバックをもとに、ファシリテーションの技術を磨き、会議の質を向上させます。

まとめ

会議をスムーズに進行させるためのファシリテーションの技術は、参加者全員の意見を引き出し、効果的な議論を促進するために不可欠です。アットビジネスセンターの貸会議室を活用し、事前準備から会議中の進行、会議後のフォローアップまで、適切なファシリテーションを行うことで、会議の成果を最大化できます。ぜひ、これらの技術を実践し、効果的な会議を実現してください。

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